中国語聞き取り上達のコツ-多く聞いて情報量を蓄積させる


中国語のリスニング、つまり聞き取り能力を上達させるためには様々なコツがありますが、その一つが中国語に対応した「耳」を育てるということです。

現在聞き取りができる方は意識的・無意識に関わらずこの段階を経てきたと言えるでしょう。では意識的に上達させる上で何ができるのでしょうか?

意味のある中国語を多く聞いて情報量を蓄積させる

中国語に多く触れることによって耳を慣らしてゆくことができます。中国語には独特の発音やリズムがありますが多く触れることで「音」そのものに馴染むことができます。

見出しに意味のある中国語を聞くと書いたのは、中国語であれば何でも聞けば良いという意味ではないということです。例えば初心者の方がNHKニュースを聞いてもさっぱり分かりませんし音にも慣れることができません。(私も経験があります)

それで自分のレベルに合ったもの、例えばテキストCDなどでも構いません。音声は一回聞いて終わりというものではなく、繰り返し聞く必要があります。

そうすると一回目に聞いた内容よりもよく聞き取ることができるからです。毎回精聴する必要はないのでちょっと疲れている時には聞き流しでも構いません。

この過程を踏むことで情報が蓄積されてゆくので、徐々に中国語を聞き取れるようになってゆきます。しかし注意すべき点もあります。

歌謡曲は効果が薄い理由

中国語の音に慣れるためにおすすめできなのが歌謡曲を使うことです。ネットで少し探せば中国語の歌謡曲を容易に見つけることができるでしょう。

しかし中国語の音楽は初級者が音を習得する上で良い方向には働きません。歌は中国語の声調(四声)よりも音階の方が優先されて声に出されるからです。

つまり歌謡曲ばかり聞いていると中国語独特の声調(四声)に慣れることは難しくなるでしょう。さらに音に慣れる必要があるのは初級レベルの方ですが、歌謡曲の内容はさほど簡単でないものもあります。

確かに歌の歌詞そのものを覚えるには役立ちますが音に慣れる上ではむしろ障害になりうるので気をつけましょう。これは他の言語とは異なる特別な点かもしれません。

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