中国語の四声を発音する時、二声と三声の違いを区別させる方法


中国語をこれから学ぶ方が最初に取り組まなければならないのが「四声」という独特のイントネーションです。初学者にとっては初めに大きな難関があるようなもので、独学の方の中にはここで挫折してしまう人もいます。

しかし日本人の学習者にとって特に難しいのが「二声と三声」の使い分けだけなので、これさえできれば発音は半ばマスターしたも同然です。

使い分けの方法と注意点を簡単に解説してゆきましょう。

四声のうち、二と三声の違いをはっきりする

日本人が四声を学ぶ際に比較的簡単に覚えられるのが一声と四声です。一声はキーが高く、なおかつ平らに発音するので簡単です。四声も日本人にとっては容易です。強く下げるように発すれば明瞭になります。

しかし二声と三声の区別が付かない人も入門者の中には少なくありません。理由は二声の上がる↗部分と三声の地を這うような音でなおかつ最後に力を抜くような発音は不明瞭に聞こえるからです。

音の違いに慣れる上で二声と三声の音が続く発音の練習は欠かせません。
例えば・・

没有 mei2you3=(意) 持っていない

减肥 jian3fei2=(意) ダイエット

この二つの単語を繰り返し発音してみると二声と三声の違いが徐々に分かってきます。テキスト付属のCDでも特にこれらの音に注意すると四声に慣れることができます。

ウィキペディアの四声のページに書かれている図を見ると二声は一声の高さまで上がり切ること、三声は低い音でぐっと抑えるよりも上がる部分が長く書かれていました。

確認の意味で中国語の検索サイトバイドゥから中国のサイトを見ても声調の部分に同じ図がありました。ただしこの図を元にすると日本人の学習者は混乱してしまうのではないかとも感じました。

二声は極端に音を上がりきる必要はありませんし、三声も音が上がるというよりかは抑えていた「低い音」を開放する形で軽く上がる程度で十分です。

それで四声に関しては書店で一般的に売られているテキストの説明で十分習得できるものだといえるでしょう。要は一から四声の違いをはっきりさせることは最初の段階では最重要課題です。

あとはテキストのCDをゆっくりと噛みしめるように聞きながら発音することで四声自体は自然と慣れてゆきます。聞き分けるのも大事ですが、自分が発音できて可能になるものなので、まずは何度も声に出して練習するのが優先事項です。

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