中国人の名前を日本語読みすると第四声になる理由とは?


日本に住んでいる中国人が増えてきているだけでなくコンビニとか飲食店などでも店員としても見かけることがあります。外見は注意して見ていないと気づくことがありませんがネームプレートを見ると一目瞭然です。

日本人だとネームプレートには普通に漢字で名前が書かれています。しかし中国人の場合は「ちょう」とか「こう」と言った風に平仮名で書かれていたり、日本では見かけない苗字なのですぐに判明します。

そこで私が考えたのは、なぜ中国人の名前を日本語で呼ぶ時には「第四声」になるのでしょうか?以前から気になって仕方がなかった部分だったので私なりの考察を記しておきたいと思います。

中国語の読みと日本語の読みの違い

いくつか例題を示しましょう。

試しに日本語の名前部分だけを見て声に出してください。
(やや大きめに声を出すとはっきりします)

張(ちょう)さん=中国語ではzhang1
洪(こう)さん=中国語ではhong2
王(おう)さん=中国語ではwang2

どうでしょうか?

どれも中国語で言うところの「第四声」になってしまいます。しかし右の中国語ピンインで示しているように実際の声調は第四声ではありません。

なぜこのような現象が起きるのでしょうか?

日本語のアクセントが関係している

試しに「中国」と日本語で言ってみてください。

「ちゅう↘ごく」となることに気づかれたでしょうか?中国語でいう第四声の部分に似たものが日本語の「高低アクセント」に似ていることに気がつきました。(ウィキペディア:アクセントの項目を参照

これを先ほどの「中国」と「張さん」に当てはめてみると、どちらも高低アクセントになります。アクセントには文字数が関係してるものと思われますが、中国人の名前は1文字の人が大多数なので同じアクセントの法則になります。

なるほど!これで自分なりに結論が出ました。
中国人の名前の日本語読みは高低アクセントが関係しているということです。

日本人は中国語の第四声が得意な理由-高低アクセントに似ている

日本人の中国語学習者にとって声調の第四声の部分がほとんど問題にならない理由は日本語のアクセントと似ているからなんですね。逆に第三声は低い音でぐっと抑えて最後に力を抜くので馴染みがないのでしょう。

日本語にはアクセントがあるので第三声のようなアクセントがない声調は聞き取りづらい理由もやっと知ることができました。(三声以外は音にメリハリがある)

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