中国語発音の基礎-音節表を活用する
中国語の発音の基礎を学ぶ上で四声と同時にそれぞれのピンインと対応する音を学ばなくてはなりません。そのために音節表を十分に活用して覚えてゆくのが効果的な学習法です。
中国語の音の多さに圧倒されるが心配ない理由
日本語の音は50音と呼ばれるように数はさほど多くありません。さらに濁音などを含めても70以上なので平仮名だけ使うのであれば覚えやすいといえるでしょう。
しかし中国語は母音だけでも40個近くあります。子音は21個でなおかつ四声があるので日本語と比べるとかなり多い感じがします。しかし中国語にも音の規則があるのでさほど問題にはなりません。
最初のうちは音節表を参考にしながら該当する語を探して発音の練習をする感じで構いません。無理に覚えようとしなくても徐々に分かるようになってゆくので焦る必要はないでしょう。
むしろ音節表で学ぶ時にはできるだけ正確な発音をするよう心がける方が重要です。ある程度慣れてきたらテキスト中心に練習をしてゆき、どうしても分からない部分だけ参照するので十分でしょう。
なぜなら中国語の基礎会話レベルであれば使う発音は大抵決まっています。語によっては中国で生活していても滅多に発音することがない単語も少なくないのです。
ちょっとだけ発音のコツを解説しましょう
中国語の短母音は口を固定して発音します。
口が動いてしまうと音が混じってしまい不明瞭になります。
一つ例をとってみると 雨伞 yu3san3 =(意)傘 のyu3はウルトラムです。(日本語の「ユ」と「イ」を混ぜた感じ)韓国人学習者の訛りは「ユィ」と音が混じります。
中国にいると韓国人の学習者と会う機会が多いですが、彼らの母語の影響です。もし韓国人の知り合いなどで「yu」の発音がブレてなければ中国語はかなりの使い手だと見て良いでしょう。
(外国人における中国語の訛りに関しては以降紹介します)
逆に複合母音は幾つかの母音で成り立っています。日本語には存在しない口の動きをするので最初は難しいかもしれません。コツは何度も繰り返すことです。そうすることで中国語の発音の筋肉が口の周囲に備わってゆくからです。
もう一つおまけです。
中国語の漢字から「n」と「ng」の発音を見分ける裏技
語彙が増えてゆくとたまに「n」と「ng」のどちらだったか忘れてしまうことがあります。この時に簡単に見分ける方法を紹介しましょう。
漢字を日本語の読みに当てて「ん」が付くか確認する。
例えば・・
安心 an1xin1=(日)あんしん
王 wang2=(日)おう
簡単ですね。
急に分からなくなったらぜひ試してみてください。