日本人にとって中国語のリスニング学習が難しいのはなぜ?


私を含めて日本人の中国語学習者のほとんどが「リスニングは難しい」と感じていると思います。ここの頁では解決策を考える前にまず原因を調べてゆきたいと思います。

テキスト学習におけるリスニングの少なさ

中国語学習者の大半は書店でテキストを購入して学び始める方が多いでしょう。しかし書店に並べられているテキストは基本的には似通ったもので会話表現や文法を学んでゆくものが主になります。

どちらのタイプのテキストでも基礎でありなおかつ最重要課題の発音についてはごく簡単に載せられているだけです。ましてや初級テキストにはリスニングに関する内容はほとんど扱われていないのが現状です。

この点からしても独学者の多くは「読み書き」中心の学習になるのでコミュニケーションスキルであるリスニングについて学ぶ機会がそもそも少ないというのが問題です。

リスニング教材は金銭的なハードルが高い

書籍で出版されているものの多くがリスニングの学習法についてはあまり明確なことについて触れられていません。著者自体が学習法を知らないのかもしれませんし、人によってやり方が異なる部分でもあるので本の形式で出版するのが難しいのでしょう。

その穴を埋めるかのごとく販売されて普及したのがスピードラーニングに代表されるリスニングCDです。効果はありますが高価なのが特徴です。

なおかつ「聞き流すだけで」というのは義務教育で学んだ経験のある英語には通用しますが中国語は学習背景がないので正直難しいです。文法をさほど学ばずに取り組んで失敗してしまうのは学習には音と理論の両方が必要だからです。

正しく用いさえすれば効果が出るのでリスニング教材自体は否定しませんが何せ金額が高いものなので誰でも買えるものではありません。この点もリスニング学習のハードルを上げている一つの理由です。

外国語を使う機会の少なさ

国によっては多民族国家で様々な外国語が日常的に飛び交う国があります。テレビやラジオといった公のメディアも多国籍で放送されます。

しかし日本は島口という立地的な状況ゆえに現在ではほぼ単一民族の国となっています。つまり日常生活の中で中国語を話せる人が周囲にいないのでコミュニケーションの機会が少ないのです。

それに加えて日本人はいわゆる「大人しい」民族の部類に入ると思います。仮に中国人が道に歩いていても、知らない人だと気さくに話しかけることってないですよね。話しかけたいかどうかは別として・・

まとめとして

日本人にとって中国語のリスニングが難しいのは主に「学習と使う機会が少ない」からなのです。能力的に問題があるというわけではないので、きちんと学んで使ってゆけば必ずや上達できるものなのです。

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