目標に応じた中国語の単語学習をする必要性
中国語学習において単語は木で例えるならば「根」の部分に該当します。この部分が堅固であってこそ文法を始め他の能力を伸ばすことができるのです。
しかし闇雲に単語を覚えていっても正しい方向づけがなければ時間とともに記憶が薄れてゆくので効率の良い方法とは言えません。
それで中国語学習の目標に沿って単語を覚えることをおすすめします。
会話を楽しみたければ検定対策よりも会話テキストを
もし中国語学習の目的が会話を楽しむことであれば会話表現が学べるテキストを用いる必要があります。単なる会話集ではなく基礎の文法も学びつつ会話表現も習得できるものです。(初級レベル)
テキスト中に場面に関連して出てくる単語を覚えてゆけば良いのでさほど難しくありません。これをひたすら行って定着させてゆけば最初の段階で語彙は多くないとしても徐々に増やしてゆけます。
一方、このタイプの方にはキクタンはおすすめしません。
キクタンは中国語検定のレベルに応じて単語が選ばれており、なおかつある程度の関連を配慮した形で単語が順番になっています。それでも単語を覚えるにあたり「力技」の点は否めません。(そこまで単語はグループ化されてないという話)
会話を楽しみたい方にとってはこの学習法は苦痛でしかないと思います。
(ちなみに私は中級編:中検2旧レベルのキクタンを持っています)
中国語検定の資格を取得したければキクタンは役に立つ
仮に学習の目標が中国語検定の級の取得であればキクタンは役に立つでしょう。
関連性の薄い単語たちを順番に覚えるのは決して楽しい作業ではありませんが、「検定に合格したい」という気持ちがモチベーションを保つ力になるはずです。
とは言ってもキクタンの構成は真面目に取り組みさえすれば2~3ヶ月で一冊学び終えることができるので、それくらいであれば頑張り切ることもできますね。(試験対策という意味で)
試験日に向けて一気にインプット→アウトプットする作業だと、試験後は恐らく覚えた単語のうち何割かは抜け落ちると思いますが幾らかは今後も役立つでしょう。
この部分は「試験だから」ということで割り切る必要があります。
会話もしたいし検定も受かりたい方は・・
期間別に分けて学習することをおすすめします。
もちろん会話テキストの中にも検定に役立つものはありますし、その逆も同様です。
それで検定の期間だけは「試験対策」をバッチリ行って、それ以外の期間は「楽しむことを目的とした」仕方で中国語の会話を習うなら心が折れてしまわずに学習を続けることができるでしょう。