中国語のスピーキング能力を鍛えるためにテキストの朗読が効果的
中国語のスピーキング能力を鍛えるためには正しい発音を覚えることに加えてより多くの文章を声に出すかどうかにかかっています。声に出す量に応じてスピーキングの能力がどれだけ向上できるか左右されると言っても過言ではありません。
中国語を声に出す方法は主に2種類あります。一つは相手との会話や独り言を通じて自分の考えたことを表現することで、もうひとつは朗読を通じて声を出すことです。
この項目ではなぜ朗読がスピーキング能力を向上させるか個人的な経験と分析を元に紹介したいと思います。
朗読をした後の感覚は今までとは違った
私は中国での留学経験があります。学校に通っていた時にもテキストを使っていたのですがほとんど朗読する習慣はありませんでした。せいぜい授業中に当てられた文章を読む程度です。
なので上手に朗読することもできませんでしたし、スピーキングの能力もさほど高くはありませんでした。
ある日、時間があった時にテキストを持って公園に行くことにしました。暇だったので手にテキストを持ちながら朗読することにしました。そうすると以前とは違って何となくスラスラ読めることに気が付きました。
その後自分でも不思議なほど言葉が流れるほどではありませんが口をついて出る感覚を経験しました。この経験から朗読はスピーキングを向上させることができることに気が付いたのです。
なぜテキストの朗読がスピーキング能力に影響を及ぼすのか
一つ確実に言えるのは私も含めて日本人の学習者は中国語を声に出すことが圧倒的に少ないということです。学習となるとテキストを使った黙読が中心になります。
情報のインプットは読むことを通じてになりますし、日本人にとって一番簡単な中国語のスキルはリーディング(読む)になるので学習の割合は傾きがちになります。
そんな状況の中で普段は行わない朗読をしたので簡単に上達したと感じたのでしょう。
さらにテキストの朗読が優れている点としては、文章を声に出すことで情報を脳に留めることができ中国語のアウトプット能力を定着させられるということです。
つまり自分が表現しないようなセンテンスでも繰り返し朗読することで自分でも表現ができるようになるのです。これは知らない単語であっても何度も書き取り練習をすることで自分でも書けるようになるのと似ています。
多くのフレーズを声に出せば出すほど、自分でも様々な表現を用いて会話をすることができるようになります。これは表現の幅を広げるのにも大いに役立ちます。
まとめ-スピーキング能力は声に出すことで定着する
どれだけ言葉として表現できるかどうかは、どの程度声に出して練習したかに比例します。自分の考えを表現するのに加えてテキストを朗読するならば表現の幅を広げて「声に出す」部分の記憶を定着化させる助けになるでしょう。